ビットコインの半減期とは？過去チャートから分かる2023年・2024年への影響と対策

ビットコイン(BTC)の半減期とは？

“半減”という言葉のとおり、ビットコイン(BTC)が新規発行される枚数が半減されます。

ビットコイン(BTC)の半減期をカンタンに言うと、ビットコイン(BTC)の新規発行量の調整が行われ需要と供給のバランスが変わるタイミングです。

より具体的に言うと、ある一定の周期でビットコイン(BTC)の新規供給を絞ること。

欲しい人が一定のまま供給が絞られれば、通貨の価格は上昇しますね。

その一定の周期の次のタイミングが2024年であると言われています。

そして過去の半減期のチャートを見ると、半減期前と後には、ビットコイン(BTC)の価格に影響が出ることが分かっています。

この記事で解説するビットコイン(BTC)半減期の要点は以下の通りです。一つずつ丁寧に解説していくのでご安心ください。

ビットコイン(BTC)の半減期の前提

ビットコイン(BTC)の半減期の解説を聞いてもイマイチむずかしい・・・と思う方は、ビットコイン(BTC)の前提を知るとスッキリ理解できますよ。

ビットコイン(BTC)の発行総量は決まっている

無限に発行される通貨と違い、ビットコイン(BTC)の発行総量は2,100万枚と決まっています。

これはビットコイン(BTC)に限ったことではなく、仮想通貨には発行総量を決めている通貨がいくつか存在するのです。

なぜ発行総量を決めているのかと言えば、極度のインフレを防ぐためです。

日銀は1万円札を何枚刷るか決めることができますが、たくさん刷って供給量が増えれば1万円の価値は下がっていきますね。

ビットコイン(BTC)は供給量をあらかじめ制限することで、ビットコイン(BTC) 1枚当たりの価値が下がらないような仕組みになっているのです。

ビットコイン(BTC)が発行されるタイミングは決まっている

ビットコイン(BTC)が発行されるタイミングは、ビットコイン(BTC)の取引に使われる計算結果が正しいことを証明した人への報酬として支払われる時です。

ビットコイン(BTC)の半減期における価格影響

次のビットコイン(BTC)の半減期は2024年と言われています。

この時のビットコイン(BTC)の価格はどうなるのか、過去のチャートの推移とアナリストの予測を見てみましょう。

過去の半減期の推移から言えること

独自の価格の予想は出来ませんが、過去のチャートから以下の2点は言うことができます。

過去3回のビットコイン(BTC)の半減期には、価格は高騰してきました。

この記事で解説する通り、需要が供給を上回るためです。

ただし、その影響は直線的ではありません。価格の上昇は半減期前から徐々に始まり、安定するのは半減期から3ヶ月から6ヶ月経過したころです。

また、過去のチャートを見ると、価格が高騰したあとに一度下がる傾向が見てとれます。

このように、半減期の後には大きな山が形成され、その後緩やかに上昇してきました。

半減期は2024年ですが、いつ大きな価格の変動があるかは分かりません。

半減期に入る前に仕込んでおくのも、一つの戦略かも知れませんね。

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アナリストの予測から言えること

次に、アナリストの予測を見てみましょう。予測はあくまで予測ですが、2023年年明けの価格からは最低でも2倍になると予測しています。

ビットコイン(BTC)の価格を予測している複数ありますが、中でもよく引用されるDigital Coin Priceの予測を見てみましょう。

2023年1月は仮想通貨市場全体が低迷していましたが、それでも2024年末までに+241%に上昇すると予測されています。

さらにPrice Predictionというサイトも見てみましょう。

こちらも+190%とかなりの上昇を予測しています。また、2032年までには1億円を超える価格になるという予測もあります。

ビットコイン(BTC)投資は短期売買のイメージがある方もいるかも知れません。

ですが、初心者が始めるなら、5年、10年の長期で保有するのがおすすめです。

ビットコイン(BTC)の半減期のポイント

ビットコイン(BTC)の半減期についてのポイントを一つずつ解説していきます。

半減期は急激なインフレを防ぐための仕組み

簡単に言うと、ビットコイン(BTC)の供給量をしぼることで物価が急上昇するインフレを防ぐためです。

通貨の供給量が増えると、１枚あたりの価値が下がります。

みんなが欲しがる希少性の高いものは価値が上がり、希少性が低いものは価値が下がります。

「国が円に介入！」などとニュースで言っていますが、ビットコイン(BTC)は国や政府が介入することはありません。

その代わり、あらかじめ半減期というシステムを使ってインフレを防ぐ仕組みを作っているのです。

半減期のタイミングは4年に1度

半減期は4年に1度のタイミングと言われています。

なぜなら半減期は210,000ブロックをマインングする毎に訪れ、その量をマインングするために4年ほどかかるからです。

ただし、半減期は永遠に来るわけではありません。

理由はビットコイン(BTC)には発行枚数の上限があるからです。

過去の半減期でのビットコイン(BTC)の価格

この10年間でビットコイン(BTC)の半減期は3回あり、いずれも価格上昇の影響がありました。

過去3回の価格の変化を見ていきましょう。

注目すべき特徴は、一度急激に上昇したあとに下がり、また上がり始めるという点です。

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次回の半減期は2024年と言われている

次の半減期は2024年になるだろうと言われています。

もう一度、同じような値動きになるかを確かめるのも手ですね。

でも半減期はいつまでもあるわけではありません。実は最後の半減期は2040年ごろであると予想されています。

理由は、ビットコイン(BTC)の発行上限枚数が決まっているからです。

そしてもう一つ、ビットコイン(BTC)の半減期について覚えておくべき大切なことがあります。

半減期ごとにビットコイン(BTC)の価格への影響は少なくなる

実は半減期は、年を重ねるに連れて価格への影響が少なくなります。

理由は2つあるので、分かりやすく解説しますね。

①半減する時のインパクトが小さくなるから

•  2012年：50BTC→25BTC(25BTC下がる)
•  2024年：6.25BTC→3.125BTC(3.125BTC下がる)

インパクトが小さくなれば、価格への影響も少なくなっていくと考えられます。

②ビットコイン(BTC)がより安定した通貨になるから

ビットコイン(BTC)の利用者が増えることで通貨の安定性が増していきます。

例えば、エルサルバドルや中央アフリカでは、ビットコイン(BTC)が法定通貨として採用されています。

また、世界の法定通貨のランキングでも、14位にランクインしています。

このまま利用者が増え通貨としての規模が大きくなれば、ビットコイン(BTC)のインフラも今より相当安定すると考えられます。

当然、今のように大きな価格変動も収束し、半減期における価格への影響も小さくなる可能性が高いのです。

マイニング企業やマイナーの数が減少する

報酬として得られるビットコイン(BTC)の量が減っていくと、報酬を目当てとしていたマイニング企業やマイナーの数が減少していきます。

なぜなら、得られる報酬が少なければ難しい計算処理をするインセンティブが減ってしまうからです。

この計算処理をするには、膨大な時間だけではなく大量の電力（電気代）も消費することから、コストと見合わないのですね。

半減期がビットコイン(BTC)の価格に与える影響とは？

過去のビットコイン(BTC)の半減期のチャートを見ながら、2023年・2024年の価格を考えてみましょう。

2023年、半減期前のビットコイン(BTC)価格変動要因

半減期前の価格変動する要因を上昇と下落の要因で分けて考えてみましょう。

価格上昇に影響する要因

“半減期にビットコイン(BTC)の供給量が絞られる”ということを知っている投資家は、半減期の前にビットコイン(BTC)を買いたいと考える人も多いでしょう。

価格下落に影響する要因

一方、ビットコイン(BTC)の計算処理をして報酬を得ているマイナーは、ビットコイン(BTC)から撤退しようと考えるかも知れません。

撤退する時にマイナーたちがビットコイン(BTC)を売れば、ビットコイン(BTC)の価格が下落する要因になります。

2024年、半減期後のビットコイン(BTC)価格変動要因

次に、半減期後の価格変動する要因を上昇と下落の要因で分けて考えてみましょう。

価格上昇に影響する要因

半減期で供給量が減ったあとも、ビットコイン(BTC)に本当に価値があると考える人の需要が変化しなければ価格は上昇します。

価格下落に影響する要因

ただし、価格が上がれば一度売って利益を確定させたいと考える人もいるかも知れません。

実際に過去3回の半減期には、一度大きく価格が上昇したあとに下落している傾向が見てとれます。

ビットコイン(BTC)半減期のマイナーや投資家への影響

半減期が影響するのはビットコイン(BTC)の価格だけではありません。マイナーや投資家にとっても大きな影響があります。

マイナーへの影響

たしかに、報酬が減ること自体はマイナーにとっていい話ではありません。

「報酬が減ったらビットコイン(BTC)の取引が正しいことが証明できなくなるのでは？」と思いますよね。

ですが、ここにはある仕掛けがあります。それは、報酬を得るための問題がだんだん簡単になっていく仕組みです。

報酬が下がればその分、問題を解こうとするインセンティブは下がりますが、問題が簡単になることでマイニングをしようとする人は急激には減りません。

この仕組みは過去に２回実施され、実際にマイナーが減ってしまいビットコイン(BTC)の構造が変わることはありませんでした。

投資家への影響

ビットコイン(BTC)の半減期は非常に大きなイベントであるため、投資家にとっても大きな影響があります。

一般的に半減期は、供給が絞られ供給を需要が下回ることになるので、価格が上がる傾向にあります。

ただし、過去の半減期の推移をみると、一時的に価格が下がるという傾向があることも分かります。

ビットコイン(BTC)に投資する際には絶妙に下がるタイミングを狙うか、短期の下落を気にせず長期目線で保有するかになりそうです。

チャートから見る過去10年のビットコイン(BTC)の半減期

過去の半減期における価格がどのように変化したのか、チャートも見ながら振り替えっていきましょう。

2012年11月のビットコイン(BTC)半減期

日本でコインチェックが創業した年でもあり、ビットコイン(BTC)の半減期を迎えた年でもあります。

価格に変化があるまでには時間がかかりましたが、上昇→下落→上昇という流れを確認することができました。

2016年7月のビットコイン(BTC)半減期

Bitfinexという仮想通貨取引所がハッキングにあい、12万ビットコイン(BTC)が流出してしまう事件があり市場にマイナスの影響がありました。

それでも年間でみれば当落率は51%となり、半減期に大きく価格が高騰したのです。

2020年5月のビットコイン(BTC)半減期

2020年といえばコロナショックがあり、株式市場も大荒れになった年です。

ビットコイン(BTC)も3月には急落しましたが、半減期の5月を目前に価格は上昇しました。

蓋を開けてみれば、年間騰落率は＋92%となりました。

また、この年はマイクロストラテジー社による大規模なビットコイン(BTC)投資が発表されたこともあり、市場が大きく盛り上がったのです。

このように見ていくと、過去の3回の半減期にはビットコイン(BTC)の価格は上昇してきたことが分かりました。

このチャートを見て、次の2024年の半減期に価格が上昇することを期待する投資家が多いことも納得できますね。

ビットコイン(BTC)の半減期についてのよくある質問

ただし、世界情勢や仮想通貨市場全体の影響も受けることがあるため、絶対上がると言い切れることはありません。

ビットコイン(BTC)の半減期は、4年に1度のタイミングで新規の供給量が半分になるタイミングを指します。

供給が絞られることから、過去3回の半減期ではビットコイン(BTC)の価格は高騰してきました。

ただし、すぐに半減期の効果が出るわけではありません。短期ではプロに勝てないので、プロでもない限りは長期でビットコイン(BTC)を保有することも戦略の一つと言えそうです。